ゆでガエル理論
「ゆでガエル理論」とは、ゆっくりと変化する状況に対して、危機感を抱かずにいると、最終的に取り返しのつかない事態に陥ることをたとえた言葉です。
カエルを熱湯に入れるとすぐに逃げ出すが、常温の水に入れて徐々に温度を上げていくと熱さに気づかずにゆで上がってしまうという寓話に由来します。
以前ブログで、「いい状態が続く訳がない」を書きました。定期的に来ていた患者さんが3ヶ月ぶりに来たとき、「最近はそんなに辛くないから・・・」と言って身体を診たら、しっかり悪くなっていました。
常に皆さんの基準は、「今痛いか痛くないか」だと思います。しかし身体の不調はすべてに痛みが出るわけではありません。黙って悪化する事は意外と多くあります。
我々は仕事柄、「そんな生活で身体が壊れないわけがない」とか「そんなに関節に負担をかけて炎症を起こさないわけがない」というどうしても否定的な見方をしてしまいます。
しかし多くの方を診ていると、そのぐらいの用心深さを持っている方の方が身体を壊さないのは事実です。
すこし無理をしたら、「ゆでガエル理論」を思い出して頂きたいと思います。