以前地方から前立腺がんの手術をした後、身体にいい食べ物を判定して欲しいと来た方がいる。
話を聞くと3人兄弟で自分だけ前立腺がんをやって、他は大丈夫だという。
持ってきた食品が50品目ぐらいだったので、まずはABCに分けた。
Aは前立腺がんに対して抑制的に働く食べ物-ひじき、のり、ごぼう、納豆など
Bは前立腺がんに対して全く影響のない食べ物-そば、うどん、パンなど
Cは前立腺がんに対して促進的に働く食べ物-グラタン、牛乳、カルボナーラ、バター、チーズなど
大体持ってきた食べ物が3等分されて、それを見た瞬間に患者さんが、「あっ」と言った。
どうしたのかと思って聞いたら、
「私の家は昔貧乏で自分は二十歳になったら、美味しい物を食べようと心に決めていました。
こうやって分類してもらうと殆どCしか食べていません。
これは食べ物によって自分で前立腺がんを作ったということですか?」
と聞かれたので、「そうです。」と答えた。
以前、牛乳やフードチェック、アレルギーなどの所でも書いたが、乳製品はがんのそれも生殖器がんの促進因子である。
アメリカなどはそれに気がついて和食ブームが起こっていて、がんが減っているが日本は「ご褒美にスィーツ。」などと言って、がんが減る気配がない。
日本はアメリカの食生活を数十年遅れで追いかけていて、前立腺がんの発生率も同じである。
バターなどの乳製品を使った洋食が美味しいのは分かるが、何かの時のご褒美程度にしてはいかがだろうか。