股関節のストレッチのやり過ぎで、脛の感覚がなくなってしまったという方が来ている。
以前から慢性腰痛に悩んでいて、帯状疱疹もやっているということで少し悪条件が多い。
足がシビレて感覚がなく、うまく歩けないというので足の先端にお灸をしたが熱さを全く感じないという。
以前から、「神経の回復スピードは日に1mm。」と言われている。
医者からはメチコバール(ビタミンB12-末梢性神経障害治療剤)が出ているという。
私自身、病院勤務時代に救急病院だったこともあり、交通事故の患者さんが多くてこの症状はよく診ていた。
しかし治療法もこれといった決定打がなく、極超短波の温熱と低周波治療ぐらいで、あまりいい結果が出せなかった思い出がある。
その後勉強して、こういう神経の症状にはウィルスが関わっていることがわかり、それを抑えるために抗ウィルス剤の働きをしてくれるEPAや荏胡麻と腸を元気にすると回復が早いことを学んだ。
そういう理由で乳酸菌と荏胡麻を飲んでもらっている。
怪我から2週間経って症状を聞いたら、足の感覚が少し出てきて歩けるようになってきたという。
昔は治せなかったものが治療できる喜びは、患者さんよりも我々の方が大きいかも知れない。
しかし世の中ではこういう神経回復に乳酸菌と荏胡麻を使うことは非常識である。
メチコバールだけでは十分治らないことは、医療関係者なら皆知っている。
この方は以前、帯状疱疹ををやっていたことも今回のこの症状と関係があると思っている。
このウィルス症状、殆ど検査する方法がないし、整形外科は苦手である。
この症状で悩んでいる方は結構いると思う。
こんなやり方もあるということを知って欲しい。