以前から、身体には2人いると言っている。
 1人は本人の気持ち、もう1人は身体の本音。
 人は気持ちで行動する。
 身体の本音で動ける方は殆どいない。
 例えば疲れているのに接待ゴルフが入っているときは、身体はやりたくないがやってしまう。
 「だって仕事だもん。」と言っているのは本人の気持ちである。
 しかし度を超すと身体からしっぺ返しを受ける。
 腰の痛みが取れなかったり、足がシビれたままになったり・・・・。
 身体の本音を無視し続けると終いには、仕事をさせてもらえなくなる。
 身体はやる気をなくさせたり、痛みを出したり、内蔵の機能を止めたりは簡単にできる。
 ありとあらゆる手を使って止めにかかる。
 そんなときに有効な手段が、身体に謝るということだ。
 例えば運動をして腰が痛くなったときに、「ちょっと無理してごめんね。今晩お風呂には行って明日の練習は休むから機嫌を直して。」と言うと、硬い筋肉がほぐれやすくなる。
 漫画みたいな話だが事実である。
 身体の本音は本人の気持ちをよく知っているので、こんな状態でまだ仕事を続けるのかどうかは分かっている。
 続けられると困るから警戒しているわけだ。
 しかし本人から詫びが入ると、「そう言うなら少し痛みを出さないようなしてもいい。」と許してもらえる。
 何となく長年連れ添った夫婦みたいな関係だが、決してこれはおとぎ話ではない。
 思い当たる方も多いのではないかと思うので、一度身体に謝ってどうなるか是非実験をして戴きたい。


