中高年の方がスポーツを始めると成果ばかり気にする傾向がある。ゴルフの玉が飛んだとか、マラソンでタイムが縮まったとか・・・。気持ちはわかるが治療家から見るとそこよりももっとみてもらいたい所がある。それは回復力である。ある程度の年齢になっても訓練をすればタイムは良くなるが、身体に負担をかけたものがどれだけの時間で、どの程度回復するかが一番大事である。有名な話に社長と部長と平社員がゴルフに行って、翌日平社員が腰が痛いといったら、部長が最近の若い者はだらしがないと笑った。その翌日は平社員の腰は治ったが、部長が今度は腰が痛いという。それを見ていて社長がどいつもこいつもだらしがないと笑った。その翌日部長の腰は治ったが、社長は腰が痛くて動けなくなってしまったというオチである。これは身体に負担をかけた後、反応の出る時間や回復力を説明した話である。結局年をとると出来るには出来るが後が怖いという話になる。ゴルフでも自力回復できる範囲が身体の器である。器を超えたことをしたければ、回復力を助ける治療をすればいい。そこが大切なのに、年配の方が。「俺はこれが出来る。」とよく自慢をしているが、自然回復しているのと聞きたくなってしまう。
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