20年程前に公開会社の社長から、休むことを仕事とせよという教えを戴いた。
当時はまだ私自身が駆け出しで、休むなんてとんでもないと考えていたが、最近その本意がわかりだしてきた。
仕事柄かなりお忙しい方を治療するが、お忙しい方程この話をすると、「本当にそうだ。」とおっしゃる。
休むことを仕事ととするということは、どんなことがあっても休むということで、休みだから仕事を入れるなんてとんでもないということだ。
仕事なら何が何でもこなすのと同じように、何が何でも休むということである。
この休みのおかげでどれだけリフレッシュするかわからない。
仕事を作り出している方には、いくらでも仕事はある。
ほぼ無限である。
そこである程度進んでくると段々休みが取れなくなり、マンネリ化していく。
休みの日に仕事を入れたりするから、1ヶ月休み無しなどというのはざらである。
本当に忙しい方は年間スケジュールをまず自分の休みから決め、残りで仕事をしていくそうである。
休みは絶対変更しないという。
休みはそれだけ大事だということである。
新しい発想や違う視点でものを見る場合には、場所を変えたり、仕事に追われない環境が大事である。
そして道が開けた時には、同時に身体も変化しているから不思議である。
身体を触って、「新しい局面ですね。」と言うと驚かれるが、今までの身体は何だったのというぐらい変わる方がいる。
それぐらい大変革を休みはもたらしてくれる。
突破口が見つからず悩んでいる方は是非、今手に掴んでいるものを離し、休みを取って異空間で時を過ごして欲しい。
休むことを仕事とせよの意味を感じられると思う。