仕事をしていると、痛みのひどい人などこんな事になるとは思わなかったとよく聞く。
我慢強いのは結構だが、そういう方を診ていると身体にセンサーがあるのかと疑ってしまう。
では身体にどんなセンサーがあればいいのだろうか?
私は3つセンサーが必要だと思う。
まず第1に筋肉や関節のセンサー。
腰が痛いとか、肩関節が動かないとか、背中が張ってきたとか・・・。
これはわかりやすいと思う。
第2に腸のセンサー。
以前から腸の話はよくしているが、腹圧が高かったり、便秘をしていると良い状態で体調を維持できない。
腸管免疫といって、鼻炎、鬱病、アトピー性皮膚炎などはまず腸から治療する。
免疫のレベルはわからないが、腹圧なら感じるはずだ。
食べ過ぎてお腹が張っているとか、シクシク痛いとか、重く感じるとか、お腹の存在を感じること自体が調子が良くない証拠だ。
乳酸菌の摂取や便秘には下剤か浣腸と状況に応じて腸は高いレベルで維持して欲しい。
お腹の調子が悪いと下半身に影響があり、腰痛や冷え性はなかなか治らない。
あまり良くならなければ大腸内視鏡をお薦めする。
当院では35才以上の方には薦めている。
腸は体調の要である。
第3に頭のセンサー。
これは頭がいいというよりはひらめきがでるかどうかである。
感性というか感覚的に鋭いときは、頭のセンサーが働いていると考えていいと思う。
疲れていると本当に頭は働かないものである。
またお腹が空いたりすると全く頭は働かない。
自分でも何をしているのかわからなくなってしまう。
この3つのセンサーだが、何とも連動しているので興味深い。
私自身はまず腸のセンサーを最大限働かせていないと、指の感覚が悪くなり仕事にならない。
そして筋肉のセンサーを働かせて、仕事をしている。
極端に頭を使う仕事ではないが、治療法に困ると途端に頭のセンサーに頼る。
何とか新しい治療法をひらめいてくれ・・・。
それは必死である。
この3つのセンサーどれがかけても快適な生活が出来ない。