これは私の師匠の患者さんの話だが、乳がんの末期の方が大量の乳酸菌療法で10年以上延命している。
一時は肺にも転移したが、小康状態を保っている。
性格が明るい方で、あまりクヨクヨしないタイプだ。
ある時、ガンセンターで肺の影を指摘されたので、詳しい検査のために指定された日に受診することになった。
師匠も「ガンセンターでの検診結果を教えて下さい。」と言ったら、その日は行かないという。
理由を聞いたら、孫の運動会とぶつかるのでガンセンターには行かないという。
こちらはビックリするやらあきれるやら、肺がん転移の検査と孫の運動会で運動会を優先させるとは・・・・。
しかしよく患者さんを観察していると、がんは少し天然ぐらいの方が治療成績がいいように思う。
ちゃらんぽらんな方ぐらいが丁度良い。
几帳面で真面目すぎる方はどうも、良くないように感じる。
これは性格からくるものなのだろうが、深刻に捉えないからいいのか、深く気にしないからいいのかわからないが、少し抜けている方ぐらいの方がいいように思う。
のらりくらりも治療の一つである。