この時期スキーをやって筋肉痛の方がよく来る。ちなみに「ゴルフ・スキー・テニス」はお薦めしない3大スポーツである。スキーは冬しか出来ないので中々準備万端の方は少ない。痛めて治療して、また痛めての繰り返しになってしまう。少し良くなっても、今後どこまで使えるのかは本人も何々わからない。膝の靱帯でも痛めたらそのシーズンは終わってしまう。治療も慎重になるが、こんな時にうまい答えをする先生がいる。「あなたのスキーをやりたい気持ちは分かる。これだけ痛めて数日後この程度の回復だと、本来は安静だが時々運動をして良くなることもある。次回のスキーで良くなるか悪化するかはわからないが、あなたは行きたいんでしょう。ダメとは言わないが、良くないこともある。やってみないとわからないが、やって良くなればいいが心配の種はある。」何とも答えがのらりくらりである。天気予報で言えば、「晴時々曇り場所によっては雨が降るかも知れません。」と言っているようなものである。我々が診ていて筋肉痛のあと良くなるケースと悪くなるケースの違いは、「患部への負担」これにつきると思う。例えばスキーで左膝を痛めた場合、次回また左膝だけに負担をかければ当然悪化する。しかしそこをかばいながら他の場所に負担をかければ、結構良くなる事はある。右膝に負担をかければある意味左膝は休息を取れて、足全体の血流は上がり、左膝の治癒に貢献する。やがて私ものらりくらりと答えられるようになりたいが、もう少々的確なアドバイスをしようと思う。
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