最近の若い方で顎が細く、顎関節症を患っている方は多い。見た目はシャープで格好良いが、口腔内の体積が狭くなりかん高い声になったり、舌の運動に支障が出て一側で噛んだりと問題は多い。顎関節の痛みがあれば歯医者に行くだろうが、首肩の痛みで整形外科に行く方も多いだろう。整形外科では中々他の領域の問題点を指摘してくれないので、薬や注射で少しは楽になるかも知れないが又再発してしまう。顎関節と首肩の痛みは連動していて、特に首の上の方(頸椎の2番)に症状が出る。こういう方が頑張ると緊張している間は良いが、何か大きな仕事を準備していてようやくあとは本番というときに、気が緩み一気に耐えがたい痛みが出る。よりによってこんな時に痛みが出なくてもいいと思うだろうが、気が緩んだ途端、強烈な痛みに襲われ、本番で失敗する。今まで何度かこのパターンを診てきたので、顎関節に問題を持っている方が大きな仕事に取り組んでいる場合は怖いと感じてしまう。昔日本人は今の方よりえらが張っていて顎関節の問題など殆どなかった。段々硬い物を食べなくなったせいなのかはよくわからないが、今はえらが張っている方を殆ど見ない。時代の経過と共にもっと日本人の顔がシャープになり、いざというときに力を発揮出来ないことに憂慮している。
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