最近は脊柱管狭窄症の手術も以前より低侵襲(あまり体を開けない)で出来る。しかし手術の術式によっては患者さんが悩む場合がある。医者から「○○の術式でやると簡単ですぐ退院できるが、5年ぐらいしかもたず再手術になる方が多い。○○の術式なら背骨を開けて中を削り金属固定するが15年は持つ。どちらにしますか?」患者は悩んでしまう。以前75才の男性で股関節の手術をする時に医者から、「この保険の人工骨は8年で寿命が来る。自費で100万円出して○○の金属にすると25年もつ。どうしますか?」と言われて相談に見えた。自分の寿命を逆算して何とも厳しい選択である。私なら、「先生、あまり派手に開けない方法でその後再手術を防ぐ方法はないですか?そのためにはどうしたら良いですか?具体的な方法と症例をご指導下さい。」と言うと思う。大きな手術の場合はやはり、セコンドオピニオンやサードオピニオンは大事である。昨今、手術がテレビゲームみたいになっているので、年配の先生より手先の器用そうな若い職人みたいな先生を探したくなってしまう。医療技術の進歩で機械化が進むと同時に、技術の部分が大きくなっている。名声より技術を取りたいと思ってしまう。
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