鍼の免許を取り立ての頃は、風邪の時に何処に鍼を打てば良いのか色々な参考書をもとに治療していた。結論から言うとあまり効かない。きっともっといいツボがあるはずだと勉強しても、治療効果がどうしても上がらない。今から考えると実に浅い考え方であるが、当時は真剣である。では何が問題なのか、お膳立てされていないのである。例えば風邪の時なら、胃腸の問題を取り除き、骨格のゆがみを治して、顎関節を整えてから問題の所に鍼を打つと抜群に効く。料理で言えば下ごしらえである。下準備をして後は炒めるだけにすればいい料理になる。ただ野菜を炒めたり煮れば良いというものではない。治療も全く同じで、下準備がなくていいツボに鍼を打っても全く効かない。こんな事がわかるまでに大分時間がかかってしまったが、これがわかってから色々な難しい病気の治療が極端に楽になった。病名は色々とあっても治し方が同じである。以前によく乳酸菌と荏胡麻でいいと書いたが、免疫の要の腸を良い状態にて、抗ウィルス剤で大抵のものは良くなる。そして噛み合わせ(マウスピース)や鼻炎(EAT(Bスポット療法))を治す。腸の状態がいまいちなら、フードチェックや断食、便移植と行く。このやり方は病気の種類を問わない。それでも治らないのは遺伝子や生き方の問題である。ストレスを我慢していたら治らない。このことを知っているだけでもどれだけ元気に過ごせるかわからない。
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