社交ダンスをやっている方が、膝が痛いと言ってきた。膝に関しては詳しく書いているので、詳細はそちらを参照して欲しいが、太腿の治療は外せない。この太腿、自覚症状が出ないのだが、膝の痛みのほとんどは太ももが原因で膝自体が悪いという方はめったに来ない。こりを見ると数年間ほったらかしで手入れをしていないことがわかる。こういう方はハムストリングまでやられていて、腰痛があるのが普通である。そんな話をしていたら、肩を転倒して打撲し、殆ど治らずおかしいという。我々から見ると太腿とハムストリングが硬いということは腰も硬くなっていて、腰と肩は1枚の筋肉で繋がっている。肩についている筋肉が硬ければ動きに制限がかかり、肩が治りにくい。だから太腿の硬さを診ただけで、肩の治りにくさがわかるという話をしたら驚いていた。「では太腿が良くなれば肩は治りやすいわけですね。」と言われれば、「そうです。」と答える。中々太腿と肩は繋げて考えられないだろうが、こんな時に肩に痛み止めの注射をしても効果は知れている。最近は太腿を診ただけで、何年間続いているのか、どの程度メンテをしているのか、本人の真面目な性格や休まず運動をしたなどわかるようになってきた。初診でこういう話をすると驚く方はいるが、我々にしてみると根拠がある話である。
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