男の鍋磨き

以前、鍋を磨きすぎると鬱病になるという話を書いた。腕のこりが諸悪の根源だが、今日来た常連さんの腕のこりがあまりに酷いので何をやっているか聞いてみた。家事にストレッチ、鍋磨きに自分の脚の指圧とこれでは腕は根を上げる。特に鍋磨きでは女性と男性で決定的に違うとこがある。女性の感覚は綺麗になればいいで、男性は磨き込むという感覚である。料理した後すぐに洗いたがるのが男性、水につけて一拭きで綺麗にしたいのが女性。家事をこなしている女性で腕のこりの酷い方を診たことがない。こういうと怒られるかも知れないが、上手に手抜きをしているわけだ。いつも徹底的に鍋を磨いていては女性は続かない。自分の脚を揉みたい気持ちは分かるが、私自身がやっていない。やっていないというよりは出来ないのである。それでハンディマッサージャーを使っている。脚は角度と力加減が難しく、素人の方が自分で出来るわけがない。それを何とかこなそうとすれば腕がこる。腕は自覚が出ないから、そのままこりが残る。脚は楽になるかも知れないが、トータルでは体調を壊す。鍋を磨いてうちに来て治療費を払うのなら鍋を買った方が安くつく。以前男性の還暦後の生き方を書いたが、それは家事だけであって、鍋磨きと脚を揉むことは書いていない。何事も徹底的にやるのは結構だが、腕のご機嫌伺いをしながらやる方がいい。

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