3月は経理の先生は大忙しである。我々も何となく慌ただしい。本来であれば一番身体がきついこの時期に常連の経理の先生が絶好調だった。理由を聞いたら、「今後少し仕事を減らすことを決めたからよ。」と言っていた。しかし身体を診たら、極端に甘い物の摂取が減って胃の後ろに反応がない。そのことを伝えると、「そう言えば、甘い物を減らしてか何となく調子が良いと思っていた。関係あるかしら?」という。全身診ると殆ど身体に緊張がなく、これは仕事を減らすことよりも食生活の方の影響が大きいと分かった。今までは老後に身体の不安を感じると言っていたが、これなら希望が持てるという。この時期にこんなに楽なのは初めてだという。ではどうしてこういう事が起こるのか、理由は自律神経である。胃腸に負担をかけないと自律神経がちゃんと働く。呼吸や消化、睡眠、発汗、排泄など全てうまくいく。しかし過食により自律神経がやられると呼吸は浅く、便秘、夜は眠れないし、身体は浮腫、腕や足はこる。良いことは何もない。この方は当院に12年かよってようやく食生活と体調の関係を体験した。ここまでくれば老後は大丈夫である。本当に食生活で運命まで変わることを教えてくれた患者だった。
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