年配の常連さんには死因のがん、血管、肺炎の話を良くしている。がんは食生活や乳酸菌、血管は血圧計と医者で管理、肺炎は食生活や按腹で腸を元気にして鼻炎対策の話などをしている。もちろんすべて防げるわけではないが、確率は減らせる。知識を持つことによって意識も変わる。しかし今日来た方にはすべて上記の対策を打っているのだが、「年を取ったせいか外に出るのがイヤ。買い物も最低限。後片付けもイヤ。主人と一日中テレビを観てしまう。歩く歩数も少ない。新しいことはイヤ。面倒くさいと思ってしまう。」という話をしていた。これでは将来頭が働かなくなってしまう。いくら細胞や血管を元気にしても、頭は別のことをしなくてはならない。知り合いの70代の先生はいきなりドローンを飛ばし、息子と一緒に遊んでいる。好奇心の塊である。皆がそういう風にはいかないだろうが、65才ぐらいから本当に何もやることがないというのは困る。「では何をやったらいいの?」と聞かれて、「日記に俳句、美術館巡りに小旅行、憧れの人の追っかけと目新しいものに飛びつく精神、人とのおしゃべり、あとは公園の散歩と毎日のお買い物」とそんな話をした。認知症がこれだけ騒がれていて、将来の社会問題化している現代、身体と頭の両方を元気にしないといけない。
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