子供は風の子

常連のお母さんが、「私は食事以外お菓子を食べない。間食をしないんです。子供にもそう躾けています。」と言う。しかし我々から見ると子供は糖を大量にとってエネルギーを作る解糖系というエンジンで動いているので、おやつぐらいはあげた方がいいという話をした。大人になると感じないが、子供の頃は本当にお腹と背中がくっつくぐらい空腹を覚えた。食事して2時間も経つと腹がへる。朝食のあとは10時のおやつ、昼食のあとは3時のおやつ、夕食前にも腹がへる。寝る前にも少し何か食べたい。そして若い時は大量の糖を取っても太らない。エネルギー効率としては悪いため、太った子供は滅多にいない。大人になるとエネルギー効率が抜群に良くなるので、少し食べただけで太る。いわゆる中年太りである。そして子供は風の子といって寒風吹きさらす中で遊ぶものと昔から決まっていた。そうやって糖を沢山取り、低体温にして細胞分裂を活発にしている。特に男性の睾丸などは冷やすことで元気な精子が出来る。以前、産婦人科の先生のところへ行った時に、「田中君、最近の20才台の精子は昔の半分しかない。動きも悪い。オラウータンとは大違いだ。オラウータンは子孫繁栄するが日本人はやがて減る。」と教わったが、現実化している。昔は男子のパンツはふんどしであった。風通しが良くいつも冷却されている。お祭りでも寒中水泳や裸祭はある。すべて子作りのためである。最近のパンツは密閉していて通気性は悪い。外でも遊ばない。益々精子は大丈夫かと思ってしまう。「子供は風の子」は本当に名言である。

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