剣道、柔道、合気道、茶道、華道、書道、香道など「道」とつくものは多い。古い歴史と根本精神を学びながら道を極めていくのだろうが、武道では身体の使い方を学ぶのに対して、茶道、華道、書道、香道などを究めるためにこう身体を鍛えなさいという話はあまり聞かない。技術を習得していくかで自然に身につくものなのかも知れないが、あっても良さそうなものである。我々の世界も「治療道」と言えないことはないが、はっきりと身体の使い方がある。自分の力を一切使わず体重移動だけで仕事をこなす技を身につければ、何人治療しても疲労しない。若い先生の技術指導を時々頼まれるが、一番多いのが力任せに仕事をこなそうとすることである。これでは日に5人も治療したら疲れてしまう。体重移動の技術が身につけば5人も10人も疲労度は同じである。これは理屈では説明しにくいが身体の使い方である。今日来たお花の先生は慢性腰痛があり、中々完治しない。体重の問題もあるが、その「○道」の身体の使い方があるのではないかと思ってしまう。茶道なども全くの素人であるが、正座してお茶を点てたり、頂いたり、間の持ち方から、会話やご挨拶まで身体の使い方はあると思う。以前に国立劇場で日舞を見せて頂いたときに、あまりに身体の使い方のいい太鼓の先生がいたので、ご招待下さった方に聞いたら、「あの方はだけ人間国宝。」と言われて、唸ってしまった。身体の使い方が素人ながらに美を醸し出しているのがわかった。やがては、「書道のための身体の使い方」なんて本が出るのではないだろうか。芸術を学ぶのと同時に身体の使い方も学んで欲しいと思う。
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