健康管理と仕事

以前、ベンチャーの社長から、「新しい仕事をやっていくというのは真っ暗闇で飛行機を飛ばすようなものである。目的地に着けるという信念はあるが前が見えない。見えるのは目の前の計器だけである。速度がいくつで高度いくつ、方向はおおよそ合っているはず。飛んでいるのは事実だが目の前が見えないから、計器を見続けるしかない。経営の場合はお金の数字が計器に当たる。そんな気分で経営をやっている。」という話を聞いた。慣れない仕事で、目的地に着くまでは苦労が絶えないであろう。そういう方達の身体を診ていていつも感じるのは、「難しい仕事の管理は出来るのに自分の身体の管理が出来ない。」ということである。身体に関しては学校などで管理を教わらない。社会に出て自分で感じるしかない。病気になれば医者に行くが、管理までは教えてくれない。結局自分で感じて学んで身につけるしかない。この身体の管理、専門でもないのに感性でちゃんと管理できている方(こう言う方はあまり当院には来ないが・・・)がいる。専門外の管理が出来るという事は職業の管理は簡単である。仕事で行き詰まり、発想や心の問題と言ってくる方は多いが、殆どは身体の問題だけである。エネルギーが溢れていてどんどん食べられれば、心の問題は薄らぐ。まず身体を治してみてはどうだろうか。そこに目を向けるだけで解決する問題は多い。元々元気な方なのだから・・・。

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