胸骨のゆがみについて記事を書いたが、ひどい方だと「胸がザワザワする」と訴えてくる。少しこれは難しい患者で身体を診ると大抵下記のような状況になっている。
- ヤダモン-心臓の反応が出ている
- 腕の反応点が硬い
- 喘息や寝違いの反応点も出ている
- 腕の反応点と同じ高さで背骨の際に肋間神経の反応点が出ている
上記のものがあると胸骨がゆがむ。少しマニアックな話で恐縮だが、左の肩甲骨の間は数cmの所に色々な反応点がつまっている。心臓の反応と腕の反応点は数cmしか離れていないし、他との関係も数cmである。左肩甲骨の環境が悪くなると心臓、腕、肋間神経痛、寝違い、喘息までかかわってしまう。1つの場所がやられることで周りがとばっちりを受けるわけだ。だから喘息を治すのに腕を揉んだり、胸骨のゆがみを治すと胸が楽になったりする。一見関係ないことが何処に反応点が現れるかで運命が決まってしまう。その関係がわかると意外な治療のアプローチが見えてくる。現代医学では胸のザワザワ感は治療しにくい。臓器の反応点と位置関係、周りとの影響がわかると答えが見えてくる。この謎解きが楽しくて仕事をしている。