今日来た方は喘息の後の腰痛だった。話を聞きながら、どうもおかしな事を言う。まず今まで腰が痛くなったことがない、お腹の調子と腰痛が連動している、喘息の治療の後から腰が痛くなった、便秘がある、何となく食後ムカムカする、坐っていると腰は痛いが歩くと何ともない。この問診をしただけで、喘息の時に抗生剤を咳を止めるために飲んで胃炎になり、その胃炎が続いているのでは?と当たりがついた。身体を診てまず大腿四頭筋が硬い、そしてスタマックラインに強い反応、ハムストリング(下腹部の反応点)を痛がる、お腹を触ったら胃と腸を痛がる、腰の筋肉に反応がない、お尻が柔らかい(坐骨神経痛ではない)こうなると胃腸炎は決定打である。このことを告げると胃腸炎に伴う症状が次から次へと出てきた。本人も原因がわかって良かったと言っていたが、このパターンは実に多い。我々から診ると便秘でも薬等で少し楽になっていればここまではならなかったろうが、本人が便秘薬を嫌っている。胃炎だと思っていないから、何となくムカムカするが手を打たない。今まで腰痛になったことがないから、腰痛の加減がわからない。謎が解ければ何と言うことはない話だが、深みにはまって抜けられない状態だった。今後喘息の治療で大事なことは抗生剤だけでなく、他の方法を使って胃を守ることである。それがわかると今後腰痛を味わずにすむ。何度もお腹と腰の関係は書いているが、まだ世の中に浸透するのに時間がかかりそうである。
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