極めたい患者と楽になれば良い患者

The Bi-Digital O-Ring Testをやっているとどうしても原因を調べて欲しいという患者は多い。レントゲン、CT、MRI、超音波を撮っても、血液を調べても原因らしきものが何も出ないと納得が出来ないという。確かにそうではあるが、医療者側も原因がわかってやっているケースは案外と少ない。発熱や痛み、内臓の機能低下、感染、がんに至るまで、原因不明のものは意外と多い。だから出ている症状を鎮めて様子を見る。治まればやれやれで終わり。しかし原因追及したい患者は納得しない。痛み止めにしても原因を治しているわけではないと必ず言う。しかし我々からすると少しでも痛みを取ってあげれば、その間に身体が元に戻ろうと色々と画策する。痛くて出来なかった事が痛みがおさまればできることは多い。ではその間に身体の何処が何をやっているかは難しい問題である。理想を言えば雨漏りの時に場所を特定してその部分だけ修理して雨漏りを止めれば良いが、身体の中でその原因だけ見つけることは、遺伝子レベルまで遡らなくてはならないので困難である。だから原因は何処かわからないが取り敢えず、ブルーシートをかけて雨漏りを防ぐ。こんな感じである。だから様子を見ていないとブルーシートがはずれたり、切れたりすれば又雨が漏る。痛みも同じで消炎鎮痛剤で良い環境を作り、ブルーシートで様子を見る。そのまま雨が漏らなければ良しとする。現段階の医療であまり原因追及してもわからない部分が多いので、取り敢えず楽になればというぐらいの捉え方の方がいいと思ってしまう。特に年を取れば70点で良しとする。昔は60点で及第点である。原因がわからないことで悩みを抱えるのは少しどうかと思う。自分も年を取り、段々とそんな考え方になってきた。

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