患者の感覚

今日来た患者は以前から眩暈があり、メリスロン(眩暈の薬)を普段から持っている。ここ数ヶ月は調子が良かったが、最近又眩暈が出始めたという。こちらにしてみると、「メリスロン飲んだ?」と言いたくなるが、医者に行ったら作用の弱い薬しか出ず、飲んでも眩暈が治まらないという。なぜ飲まないのか聞いてみたら、「まだいいかなぁと思って・・・。メリスロンは持っています。」と言う。この言葉は患者さんがよく聞く。我々から見ると悪化させると大変だから早めの処置と思うが、患者は「まだまだ大丈夫。」と思っている。この方は医者から頭のMRIを撮りなさいと言われていたみたいだが、「きっと大丈夫に違いない。」と思い、2度も医者から言われているのにいまだに撮っていない。「眩暈はそんなに酷くないし、時々だから・・・。薬で治まるし・・・。」と思っている。MRIを撮って問題なければこのままの治療を続ければ良いが、何か出てきたら(脳腫瘍や脳梗塞など)どうするのだろうか。何となく問題はないだろうという患者の気持ちは分からないでもないが、ほおっておいて、「こんな事になるとは思っても来なかった。」という状況になっては遅い。ほんの少しだけ、「悪い状況があるかも知れないから調べてもらおう。」という気持ちになって戴きたい。

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