過酷な生活と帯状疱疹

病院勤務時代に救急だったので、骨折の患者はよく来ていた。場合によっては数ヶ月もベッドに寝ているとよく帯状疱疹を起こしていた。医者に、「帯状疱疹は免疫が下がると起こる。」と言われ、患者本人にしてみると、「骨折してから安静ばかりで無理はしていない。それでも免疫が落ちるとは不思議。」とよく言っていた。今日来た常連さんも眉の痛みを訴え、段々痛くなったので診てもらったら帯状疱疹だった。この方は10数年前に腰痛で来ていて、その後治り、症状もないが取り敢えずお腹と脚をよく治療していた。症状がないので色々な話をしていく中で、かなり寺子屋の生徒ととしては優等生であった。本人にしてみればこれだけ真面目に通って帯状疱疹とは何事だと思うだろうが、我々からしてみると楽のしすぎである。おそらくその方の今の生活を江戸時代の方が見たらお姫様以上であろう。冷暖房は完備、風呂はスイッチで沸くし、外出して寒ければタクシー、ヒートテックを着て、肉体的に辛いことは何もなく、お金も時間もある。過酷な生活をすると身体は膿を持つ。昔は鼻垂れ小僧や盲腸が多かったが、あれはすべて身体の中の膿である。逆に楽をしすぎると今度はアトピー性皮膚炎やアレルギー性が起こる。身体は生かさず殺さずがいい。適度な過酷さと休息、どちらだけでもダメである。いつかこの話をこの方にしようと思っていたが、今回の帯状疱疹で話が出来た。

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