常連さんが人間ドックで胆石が見つかったという。大きさは50mmとかなり大きい。「じゃ、今年の夏休みでも手術ですね。」と言ったら、「切らない方法はないの?」と言う。これには少し考えてしまって次のような話をした。「今まで何十年も痛みが出ないのですからこのまま大丈夫という可能性はありますが、痛みが出れば疝痛発作と言ってかなりきつい痛みです。予防のため鎮痛剤やウルソといって先生に出してもらい、数ヶ月に一度チェックしてもらうなと、万全の体制を取っておくといいです。胆石融解剤もありますが、少し長い期間飲まないと結果は出ません。必ず解けるわけではないので様子見が大事です。一般的に脂っこい物を食べると右の脇腹や右背中が痛みます。特に食後です。軽い方ならお酢とオリーブオイルを勧めていますが、50mmでは何とも言えません。いつもかかれる病院を最低2つぐらい用意しておいて、なにかの時には飛び込める体制は必要です。結局担当の先生も様子見や融解剤で何かあったら、『腹腔鏡で簡単に手術が出来るのだから、わざわざ爆弾を抱えていることはないでしょう。』というのが本音です。大体そんなところですが、何人か専門の先生に診てもらい意見を聞いたらどうですか?」以前、1人だけ胆石の痛み(疝痛発作)が起こり、お灸で強い刺激を与えて抑えたという方がいたが、何とも危険極まりない。切りたくない気持ちは分かるが、大抵は手術の後、これで安心と言う。優しく気長に診てくれる先生に当たれば良いが、若い先生だと手術以外の選択肢はないというのではないだろうか。
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