ネットワーク論その1

前回メルマガ配信で、「一つ病気をしたら他にも何かあると疑え」を書いた。
思いのほか反響があり、もう少し詳しく聞きたいと言う。
この話は身体の中のネットワーク論になってしまう。
いくつかはブログの中に書いてあるが少しまとめてみたい。

「坐骨神経痛と胆嚢炎」
ブログの中に「坐骨神経痛の治療の目安は8回」と書いてある。これを読んだ患者さんが、「私のは長患いですから多少の回数はともかく、是非よろしくお願いします。」と言う。
1回目治療してみると効果がわからないと言う。
少し治療法を変え2回目の後も効いた感じがしないという。
また治療法を変え3回目の後、変化がないという。
4回目におみえになった時に、「今日で半分ですね。私は少し長患いですから8回にはこだわりません。15回ぐらいでもいいですよ。」と少しおまけしてもらった。
その後あまりに変化がないので、これは単純な坐骨神経痛ではなく、別の所からの何か影響があろのだろうと推測して丁寧に腹部を調べたら、胆嚢の場所に異常を見つけた。こうなると病院で診てもらわないといけない。「坐骨神経痛なら8回ですが、別の病気がらみはそうはいきません。」と説明をした。お腹のちょっとした異変が坐骨神経痛に出る事はよくある。

「肩の痛みと辛いものの食べ過ぎ」
肩は右肩なのだが、レントゲンを撮っても異常はないし、ジムに行っても肩が楽にならないという。身体全体を診たら右の背中(腰の少し上)が異常に硬い。これは胆嚢の反応である。「脂っこいものか辛いもの、不規則な生活やドカ食いなど、胆嚢に負担をかける事を何かやっていますね?」と言ったら、「仕事が最近過酷で休みの日にはタイ料理にはまってい。毎週辛さのレベルが上がってしまっている。」「この右肩は胆嚢の影響です。」「え、肩と胆嚢どういう関係?」「辛い右肩とこの背中の胆嚢の反応は1枚の筋肉(広背筋)の反応です。胆嚢に負担がかかり広背筋が硬く短くなり、肩関節に負担をかけている。だから辛いものをまず半分にすれば肩は楽になります。」「え、辛いものと肩の痛みが関係しているの?気がつかなかった。」その後1週間して、「あなたの言ったとおり辛いものを減らしたら本当に肩が楽。関係しているのね。」

「咳と痔」
これは高齢の女性で時々咳が止まらない方が来る。話を聞いても呼吸器その他に原因らしきMRIのがない場合は全身をThe Bi-Digital O-Ring Testを使ってスキャンする。すると膀胱あたりで問題を見つける事がある。婦人科や膀胱炎なら言うはずだから、「痔を持っていますか?」と聞くと、「ええ、まあ。」と言う。「いつからですか?」と聞くと、「娘の出産から。」「娘さんは何歳ですか?」「50を超えたかしら・・・・。」「では50年痔の治療をしていないと言うことですか?」「そういうことになりますか。多少の問題はあっても何とかなるし・・・・・。」「医者には行かないのですか?」「人様に見せるところではありませんし・・・。」「・・・・。」奥ゆかしい日本女子の鑑かもしれないが、我々から見ると痔を治せば咳はよくなると思ってしまう。目でも鼻、耳、口、膀胱、子宮など外に対して穴が空いているところはとても感染を起こしやすく、要注意である。ちょっとした鼻炎が免疫を下げたり、膀胱炎をほったらかしにして腎臓を痛めたり、歯周病をそのままにして置いて肺や心臓を痛めたりはよく経験する。

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