柔道部で右肩(利き腕側)を痛めた子が今度、練習試合があるという。最近はすこし肩の調子が良いので、「やっても大丈夫か?」と聞いてきた。ここで3つの話をした。
- 右肩を痛めたのだから練習試合で多少悪化しても仕方がない。
- 右肩が完治していないのだから、左肩だけで練習試合をこなす。
- 今後どんな状況になっても大丈夫なように、左肩の強化に本格的に取り組くむ。
これは昔、私が仕事の殆どを右手でこなしていて、自分で左手との差がつきすぎて困ったものだと思い左手ばかり訓練したら、今では左手の方がうまくなってしまった。リハビリではよく「残存機能」という言葉を使う。例えば脳梗塞で右半身麻痺になれば反対側の残った機能を強化する。痛めてしまったところばかりに負担をかけず、その弱い所を助けるように周りを鍛えるという考え方。中々すぐに3の考え方にはならないかもしれないが、覚えておくといいという話をした。