お相撲さんと細身の女性

時々だがプロのスポーツ選手に治療を頼まれる。しかしスポーツ選手と一般の方の身体は全く別で、治療法も根本的に違い、スポーツ選手には必ずその道の専門家が必ずいるのでお断りしている。昔、病院勤務時代は両国が近かったので何度もお相撲さんの治療をした。大体、足首の捻挫か腰痛なので鍼を使ったか、実によく効いた。問題は治りきらないうちにまたすぐ稽古をしてしまうので、完治しないということであった。時々その話を患者さんにすると、「お相撲さんでは太っていて治療は大変でょう。細身の女性の方が楽でしょう?」と言われるが、実際は逆である。特に冷え性で、胃腸虚弱、喘息持ちの生理痛が当たり前、その上、アトピー性皮膚炎がある方で精神的にも不安定なら按摩泣かせである。それ比べてお相撲さんは何処に鍼を打ってもよく効く。ツボがずれても効く。多めに打っても効く。浅く打っても効く。何も考えないで打っても効く。実に我々にとってはいい患者である。ライオンタイプと小鳥タイプがあり、ライオンタイプの治療はいつも楽で、悩まされるのは常に小鳥タイプである。しかし「良くならない。」と毎回言われ、学べるのは小鳥タイプである。中々いい結果が出せないおかげで、次から次へと新しい治療を求めて勉強している。ようやく最近は小鳥タイプがとても好きになってきた。

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