病院に勤務する前は骨接ぎにいた。どちらも保険が使えるので、患者さんは毎日来る。来ない患者さんがいると、「あら、あのおばあちゃんどうしたのかしら、具合でも悪いのかしら?」とこんな会話は日常茶飯事である。病院が年寄りのサロンになっている。そんな中で感じていたのは「毎日治療する効果は計り知れないものがある。」ということである。坐骨神経痛や膝痛、長患いの腰痛など毎日治療していると少しずつではあるが、改善していく。それも本当に薄皮を剥ぐごとく。半年1年もすると、「あれ、この患者さん、膝痛だったけど、最近痛いと言わない。」とか、「頭痛はどうなったのんだろう?頭痛で来た患者さんだったと記憶している。」「以前の胃腸障害はなくなったみたいだ。」と知らぬ間に良くなっている。これは長年治療していないとわからない。だから患者さんには、「だらだら治療するのが1番」と言っている。良くなったり、悪くなったり、色々あるがあまり一喜一憂せず、だらだら通うといいと指導している。特に女性の場合は美容室、パーマ屋さんに行くのに余り理屈を考えないであろう。髪の毛が伸びたとか染めるとか・・・。我々の治療も同じでいい。生活の中に習慣として余り理屈を考えず、通うものというぐらいの感覚が良い。ただしパーマ屋さんの後にうちに来ると、髪の毛がぐちゃぐちゃになるのでパーマ屋さんはうちの後がいい。