腰痛の患者さんにはよく、ロキソニンとリリカが処方される。ロキソニンは消炎剤、リリカは神経性疼痛をやわらげる。作用は似ているが、少し違う。先日も常連さんが2週間ほど腰痛で悩み、治療したが殆ど効果がなく、整形外科でロキソニンとリリカを処方されたら、1週間で効きはじめ、10日目には殆ど痛みが取れたという。まずはやれやれなのだが、こういう場合はどっちが効いたのか分からないので、出来れば別々に飲んでもらいたかったと思ってしまう。ロキソニンだけで良かったのか、ロキソニンは効かず、リリカが良かったのか。そのあとの我々の治療方針に影響を与える。ロキソニンで効いたなら、炎症性なので発汗やリンパマッサージなどを勧めるし、リリカなら神経興奮だから頭の興奮を静めるやり方やウィルス対策を取る。似ているが違う。辛い患者さんはすぐに楽になりたいから、まとめて飲んでしまう気持ちは分かるが、次に痛くなったときに又考えてしまう。風邪の時も同じ事が言える。咳でも喉でも熱でも、何でもコンタックやハブロンなどの総合感冒薬が効く方がいる。もしかしたら鼻だけのケアで、熱も咳も出なかったかもしれない。職業病かもしれないが、家で雨漏りがしたとき大きなビニールシートをかけ、雨漏りが止まったから良いでしょうというやり方は感心しない。本当にやられているのは大抵1ヶ所か数ヶ所である。いつもそこだけ直せばいいではないかと思ってしまう。
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