メニエール病を顎関節(噛み合わせ)で治す話

眩暈や耳鳴り、メニエール病の方はよく来る。うちは鍼灸院だから耳に鍼を刺すと思っているみたいだが、身体を診ると色々と感じることがある。今日来た方のメニエール病の原因はストレスか鼻炎か、顎関節症か遺伝とわかった。話を聞くと花粉症があり、鼻炎は治さないといけない話をした。顎関節症に関してはメニエール病と密接に関係があるので、歯医者を紹介した。遺伝も話を聞くと母親がメニエール病だという。そういう場合何時どんな症状が出て何をやったら良くなったのか、また悪くなったのかの情報は貴重である。遺伝子が同じだから親が使っていた薬は効く。生活習慣で悪くなった場合は予防のための手も打てる。場合によってはウィルス感染となるとむやみに鍼は打てないので、その辺の鑑別も大事である。メニエール病は耳に水がたまる(リンパ水腫)の場合は水抜き剤が効く。これにも親の情報が欲しい。ここまでわかっていて我々が何をするかというと「首のゆがみ」を治すことである。首がゆがめば耳に血が行かなくなり、症状は出やすくなる。この辺をまとめて治療すると成績が良い。この方は便秘もあった。腸が動かないと概して頭の血行不良を起こす。そして腸が動かない方は左腰痛が慢性化する。良い機会なのでメニエール病と便秘、両方治せばメニエール病を起こしにくい身体になり、頭もスッキリ、腰痛も軽くなる。こういうチャンスは活かすといい。

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