毛量が気になる方へ

仕事柄、円形脱毛症の方は度々治療する。
1ヶ所でサイズが500円玉未満の方は比較的良く治るが、多発型と言って数ヶ所が脱毛している方は治療成績が悪い。
以前、眼の治療で頭皮に毎回100本を打ち続けた方から、「頭に鍼を打たれたせいか毛の伸びが早くて困る。今までは3ヶ月に1度美容室に行っていたのが、今は毎月行っている。」と言われ、薄毛が気になる方にも時々は打っている。
ある時、円形脱毛症や薄毛の方用にパンフレットを作っていたら、常連さんに、「この『円形脱毛症や薄毛の方に』というタイトルはダメ。」「え、では何と書けばいいのですか?」「『毛量が気になる方へ』にしなさい。これでわかります。内容的にデリケートなので、『毛量』という言葉があればわかるものです。」「なるほど、そうですか。」ということで、今回のタイトルもそれにした。
女性でも閉経後の毛量の話はよく聞く。
今までで毛量に関してブログで「女性も中年になると毛髪で悩み、色々といいシャンプーを探しているという話を聞くが、以前読んだ本(「なるだけ医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣」)で五木寛之先生が東南アジアの方は頭をそんなに洗わない。その方達に禿が少ない。だから私も洗わない。年に2回洗う。そうしたら編集者の人に言われて季節に1回、そして今は2ヶ月に1度洗うような話を書かれていた。確かに先生は髪の毛がふさふさである。我々から見ると化粧品やシャンプーは色々と入れれば入れるだけおかしくなる。私などはいまだに石鹸である。」と書いた。
関係書籍があるので紹介したい。

55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由  藤田紘一郎著
腸の研究の第一人者が実体験をもとに書かれた。育毛剤だけで何故良くならない理由と対策が詳細に書かれている。お薦めサプリや水も紹介している。

シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!  宇津木龍一著
自らシャンプーを止め、水洗髪にしたら毛量が増えた話。シャンプー・リンス・トリートメントに含まれる界面活性剤や防腐剤、発癌性物質、ホルモン攪乱物質の話や皮脂腺や頭皮が薄くなる話も満載。

以前から男性ホルモンのテストステロンが髪の毛に影響していると言われているが、テストステロンが5αリダクターゼの働きによりジヒドロテストステロン(DHT)に変化したときに、毛髪を作る細胞(毛母細胞)の働きを低下させることがわかってきている。
AGA治療薬(男性脱毛症)は5αリダクターゼを阻害する薬でとても良く効く。ただしこれは男性脱毛だけで女性には使わない。
毛量を増やすコツは腸の元気と頭皮に悪い物を使わない事がポイントである。

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