常連さんが突然左太腿の外側が痛くて歩けないという。調べてみると好発部位と言って、よく痛みの出る場所ではない。帯状疱疹かと思い調べても赤いブツブツ(発疹の出ない帯状疱疹もある)がない。多少鼠径部(足の付け根)に腫れはあるものの程度はひどくない。ぶつけたか聞いたが何もしていないという。こういう場所は時々虫刺されがあるので、森に行ったか公園で遊んだか聞いたが何もしていないという。こうなるとBi-Digital O-Ring Testで調べるしかない。色々なサンプルで調べたら、ヘルペスウィルス(Herpes Simplex Virus Type Ⅰ)が高い。これは頭痛の時などによく出るので、「頭は痛くないか?」と聞いたら、「頭痛が気になる。今までの鎮痛剤が何故か効かない。」という。「鼻や喉、耳は大丈夫か?」と聞いたら、「何もない」という。粘膜がやられて起こっている可能性も低そうである。こうなるとヘルペス対策で薬の効かなかった頭だけ治療して様子を診るしかない。首と頭だけ触ったら少し楽だという。頭を触ったら異常に痛がる。これなら鍼でいけると思い、50本ほど打ってみた。こう言うときは経験上少し強めの鍼がいい。痛い鍼を我慢して頂きながら打ったあと、歩いてもらったら歩けるという。結局患部を一切触らずに頭だけで治まった。こういう場合はEPA(fish oil)が効くので、Bi-Digital O-Ring Testで合わせて数日飲んでもらうことにした。原因はわからないが、この時期「コロナでしょうか?」と聞く患者さんいるが、こんな所に出るはずはない。このウィルスはよく再発するので、数日後また様子を診ることにした。こういう患者さんは病院に行くと血液検査異常なしで、湿布と鎮痛剤で終わってしまうのではないだろうか。Bi-Digital O-Ring Testのおかげで解決でき、やれやれである。
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