年配の常連さんが、「昨日は左の背中が痛くて困ってしまった。少し寒かったので、お風呂に入ったら治った。何の病気？」と聞くので、「おそらく肋間神経痛です。只、左の場合は心臓との絡みもあるので注意が必要です。息が吸いにくかったり、温めても楽にならなければ心臓を調べてももらった方がいいです。右側だと心臓の可能性は殆どないのでいいのですが、左は注意が必要です。肋間神経痛は普通、暖めたり鎮痛剤で楽になりますが断続的にまた起こります。そういう特徴があります。肋間神経痛でも息を吸うと痛いので鑑別は難しいです。」と言ったら、「なんか難しい。暖めて楽にならなければ医者ね。」と言うので、「それでいいです。」と言った。「でもなんか病名がわかると安心する。肋間神経痛、なるほどね。」患者にしてみると何故痛いのか分からないのが不安である。「肋間神経痛」という言葉だけでも聞くと安心する心理が患者にはある。
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