これは大分古いドラマなので正確な内容は覚えていないが、幸せに暮らしていた主婦がある時から自分の人生に疑問を持ち始め、新しい人生を切り開こうとする。ご主人にしてみれば何が不満なんだかわからない。そんな中で夫婦のすれ違いが起こる。以前から夫婦のすれ違いに関しては、「子宮と性格」「夫源病について」で話は書いたが、よく50代から60代半ばまでの女性で、今までと違う価値観や今までのことが受け入れられない方、目覚めてしまう方を時々見る。時間が経てば、「あの時なんであんな風に考えてしまったのだろう。」となるケースが多い。患者さんからそういう話を聞く度に、「魔の季節」を思い出す。そういう方は大抵、「私の人生返して。」「私の人生は何だったのだろう。」と言う。やがては落ちつくのだが、そこで旦那と突き詰めてしまうと離婚までいってしまう。そこを乗り越えると、晩年は仲の良い夫婦になる。人生の3つの坂、「上り坂」「下り坂」そして「まさか」と言われているが、「魔の季節」とはまさに「まさか」である。そんな時、幼なじみや親友など心を割って話せる友達が一人いるだけで救われる。「あなたの気持ちはよく分かる。でももう少しだけ様子を見たら。」と言われるだけも違う。昔から「時薬」と言って、時間が経たないと理解出来ないものや解決しない問題は多い。
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