前回、常連さんの腰痛がいつもより酷かった。治療していてもあまりに筋肉が反応しないので、「仕切り直してもう一度1週間ぐらい後に治療しましょう。」と伝えて、先程治療したら、大腿四頭筋(太腿)が嘘のように柔らかくなり、腰痛がなくなっていた。こちらとしては戦略勝ちで思わず微笑んでしまう。しかし脛は硬いままで余り反応しなかった。ハムストリング(太腿の裏)は少しだけほぐれていた。脚の筋肉も場所により反応がかなり違う。腰痛に直接的に関連するのは大腿四頭筋なので、腰は楽になったのだが、脚全部がほぐれたわけではない。この「仕切り直し」だが、昔ならむきになって患者さんに、「治療時間が足りません。あと30分下さい。」と言っていたが、余りいい結果に結びついた記憶がない。それより日を改めて取り組んだ方が余程いい結果になっている。問題解決のために何時間議論してもらちがあかないときは日を改めた方がいい。別の日にしただけで、「なんでこんな事に気がつかなかったのだろう。」とか、「その問題は大したことはないのでは・・・。」と見えてくるものがある。この「日を改めて仕切り直し」に今まで何度も救われている。
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