戦略的首の痛み

常連さんが少し重労働をして両足が痛いという。痛がる場所を診ると、相当踏ん張ったことが分かる。しかし首も同時に痛くなったという。本人は首に痛みが出る理由が全く分からず、それも右だけ、痛みは一瞬で消えるが1時間毎に辛いという。この話を聞いてすぐに、「これは戦略的痛みと言って、身体が反乱を起こしているのです。足への負担は相当なものだったので、身体にしてみたらまたこんな事をされたらたまらない。何とか本人に原因のわからない痛みを出し、不安を与えて、やる気をそぐためのものです。だから首の痛みの原因を探してもありません。我々からすると足の治療はしますが、首の治療をする必要はありません。こういう場合は素直に足の治療をやれば首は自然に治ります。もし又重労働するときはその前に足の治療をしておけば、おそらく身体は首の痛みは出しません。身体に怒られたと思えば良いです。それぐらい身体は戦略的で知的でお利口です。」と伝えたら、「そういうものですか・・・?」と感心していた。

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