今日来た方は典型的な小鳥タイプで細身の女性。今までに1度も太ったことはないだろうということがすぐに分かる。見るからに胃腸虚弱である。本人は、「肩こりと腰痛」が主訴だが、まず全身を診てふとももの内側(内転筋)の硬さが目立った。これは長年にわたる腸の具合の悪さを物語っている。おそらく初潮の頃から腸の調子が良かったことはないのではないかと思って聞いてみたら、「その通りだ。」と言う。次に左脚にスタマックラインの反応が出ている。おかしいのは腸だけでなく胃も悪い。これでは左腰からふくらはぎはとばっちりでおかしくなる。次に腕を診たら、思いのほか痛がる。腕は使うかストレスしか硬くならないので、詳しく調べたら「ストレス」だった。では何をストレスと感じているのか。仕事なのかと思ったら、原因は「腸炎」であった。身体の中のニ人でも書いたが、身体の本音が「もう数十年も腸炎がほったらかしで、もう耐えられません。」と言って腕にストレス反応を出している。そして肩こりもストレスでやられた腕の反応点だけを痛がる。そして困った事に貧血もあるという。ここまで来ると身体の根っこから治療しないと治らない。「今まで納得のいく治療は受けたことがないでしょう?」と聞いたら、「治療してもらっても必ず又元に戻る。」と言う。こういう状況だと、「お腹を治さないと治らない肩こり」の典型例である。こういう方はとても多く、我々はドツボ組と言っているが、ここを無視してどんなことをしても肩こりは治らない。
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