これは師匠から聞いた話だが、減薬にはコツがあるという。例えば鬱病の場合、いきなり薬を止めるのではなく、徐々に止めるソフトランディングにしないと悪化してしまうと言う。例えば薬を2錠からいきなり1錠にするのではなく、1.75錠にするといいらしい。1.5錠なら薬を半分にするドラッグカッターがあるが、1/4にするには薬をフィルムから出さずに、カッターで切って戴ければ薬は飛んでいかない。1.75錠を1週間程度、その後0.25減らして、1.5錠をまた1週間程度、2錠から1錠にするのに1ヶ月ぐらい時間をかけるそうである。これなら身体への影響は最小限で減薬できる。しかし薬の種類によっては分割出来ないのもあるので、先生にきちんと指導をして頂かないといけない。身体は薬が反応する場合によくスイッチ論という言い方をする。身体のスイッチを入れるためにある程度の薬の量は大事だということである。鬱病などが長引くと、「もう薬に頼らない生活をしたい。」という方はいるが、止めるには止めるなりの準備がいる。当院なら、「EAT(Bスポット療法)」や「マウスピース」「腸を元気にするための乳酸菌や食事指導」などをやって、態勢が出来たところで、医者に減薬指導をもらうようにしている。減薬にも準備とルールがある。