私自身がすべて治せるわけではないので、専門家の先生を紹介することはよくある。先日常連さんが注射を打ってもらったらショック状態になってしまったという。本人は、「少しいつもより注射が痛かった。本当は払いのけたかった。」と言う。注射も場所によっては動脈・血管の際に打つので、我々もそうだが相当の知識がないと危険なことがあり得る。こういう事が起こると医者とは何となく気まずくなる。ではこういう場合はどう対応したら良いのだろうか?もちろん患者が、「もうあの先生にかかるのはいや。」と言えば別の医者を探せば良いが、数少ない専門医の場合は次がなかなかいないので困る。これは私見だが、継続して同じ先生にかかるのがいいと思う。理由はうまく行かなかったことがあると、専門家は必ず原因を追及する。問題が起こった時の対処法の引き出しの数も専門家は違う。それ故の専門家である。私も30年程前に鍼で気胸を起こしたことがあったが、理由を検討するのに数年かかった。気胸は鍼で肺を傷つけてしまい呼吸困難になるが、体表から肺までの距離が問題となる。文献では2.5cm、安全策で2cmが定番だが、しかし私が失敗したのは患者が深呼吸をして、鍼がどんどん身体の中に吸い込まれていくのを見た。当時は今みたいに超音波診断装置を使わない時代だったので、これでは2cmを守っていいても事故が起こる。それ以来一切危ないところには鍼を打っていないが、この一件だけでも治療家は慎重になる。だから気まずいのはわかるが、次回診察時までに必ず医者(余程の不真面目な先生でない限り)は勉強する。どんどん技術が進化するはずである。少し長い眼で、専門家を見て欲しい。
お問い合わせ
TEL:0120-489-891
携帯:03-3474-5559
業務改善のため、通話は録音させていただいております。
金曜定休
電話受付10時~23時
東京都品川区南品川2-11-4
メルマガ購読(10日に一度配信)
最近の投稿
訪問者数
- 83今日:
- 736966総計:
- 4227月別: