例えば父親が鬱病を45歳から患っていたとする。子供は40才近くになったら、父親の詳細な病状を聞くと自分の病気の予防になる。親が鬱病だからといって子供が必ずなるわけではないが参考にはなる。病状と言っても、「やる気がなかった」とか「頭がフワフワした」など頭の症状だけを聞くのではなく、「喉が痛かった」「腰が重かった」「眩暈が時々した」「口内炎をよく起こした」などはとても重要な情報である。「喉や腰、眩暈や口内炎は鬱病と関係ないでしょう」と言われそうだが、実はそうではない。喉が痛い人は概して鼻炎持ちで粘膜が弱い。免疫力低下が疑われ、鬱病にはなりやすい。腰が重い人は概して腸の調子が良くない。頭の神経伝達物質は殆ど腸で作られるので、腰が痛ければ整形へ行くだろうが、重いだけなら医者には行かないのではないだろうか。眩暈は耳の具合が悪く起こることが多いが、概してウィルス感染に弱い。これも鬱病の悪化要因である。口内炎は歯周病や噛み合わせ異常を疑う。噛み合わせ異常は直接頭の血流に関係している。このように直接関係ないと思われる症状を聞くことが大事である。こういう事はあまり世間では言われていないので、是非覚えておいて欲しい。
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