坐骨神経痛で通っている日舞の方が、お寺に座禅の修業に行ったという。坐骨神経痛があるので真っ直ぐは座われず、どうしても身体をどちらかに傾けないと痛みが出てしまうと言う。座禅の最中に体が傾いているとお坊さんに棒で叩かれるという。これは私から見たら、お坊さんは単に左右差がないかだけを指摘しているのに対して、本人は坐骨神経痛を考慮して身体に負担のない姿勢をしている。本人にしたらこの傾きやバランスが良い。もしお坊さんに指摘されたとおりに、左右差なく座禅を続けていたら痛みが酷くなってしまう。それを耐えるのが仏門の修行と言われればそれまでだが、少し考えてしまう。ちょっとした視点の違いで何が正しいかが変わる。短い時間の座禅なら後々影響がないだろうが、長い期間続けてしまうと、坐骨神経痛は必ず悪化する。この方は数日の修行だったそうなので良かったと思った。
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