股関節を手術した常連さんが、術後大分回復してきた。今は300mぐらいまで歩けるが、その後は痛くなるという。人工関節を入れた場合、今のように寒い季節だと歩く前に相当風呂で発汗などしないと身体の中の金属は冷える。当然比熱が違うので、暖まりにくい。歯でも昔は銀歯など入れたが、寒い時は自分の歯と比べて銀歯が冷たく感じた経験はあると思う。人工関節を入れた場合はしっかり金属を温めてから歩くとかなり違う。患部をホットパックで温める方法もなくはないが、やはり体を温めるのには風呂で発汗がいい。身体を拝見しながら、杖を持つ右腕の硬さと甘い物取りすぎで硬くなる左腰痛も気になった。これは何を意味するのかすぐにわかった。300mで痛くなるのだからそこで止めればいいのだが、そのあとも訓練を続けた。当然股関節の痛みが出るのでそこに負担をかけない。そうなると杖を持っている右腕が硬くなる。我々はこれを「手で歩いている」と表現している。そして痛みに耐え、心を満たそうと甘い物を食べる。左の背中を診て正月だから仕方がないと思っていたが、腕のこりを診て毎日頑張って痛みに耐え続けた結果の過食とわかった。やはり人は無理をすると心を甘い物で満たそうとする。辛さに耐えて左腰痛の方はこの世の中、もの凄い人数がいるのではないだろうか。痛くなってすぐに止めれば、身体は甘い物を欲しない。
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