常連さんが激務で今まで何度かヘルペスをやっている。そんな状態が続くと突発性難聴や心臓が苦しくなったり、やっかいなことがあるので、出来るだけ無理をしないように指導している。前回診た時に珍しく下半身にこりがあったが、酷くなかったので気にも留めなかった。しかし今日診たらこりがなくなっている。よく言えば下半身のこりがなくなったわけだが、ほぐれたわけではなくふぬけになってしまった。これは「身体が無抵抗」になったことを意味する。ヘルペスに対して闘うことを止めてしまった。泥棒で例えれば、家人が泥棒を追い払おうと必死に闘っている時は身体は硬くなる。しかし闘うことを止め無抵抗になった途端、身体は反応しなくなる。「ヘルペスさん、ご自由にどうぞ」と言った感じである。ヘルペスに完敗したわけだ。ちょっと筋肉を触って硬いからダメで、やわらかけれぱいいというわけではない。人に何かものを言って反論がないからちゃんと聞いているわけではない。無反応なだけである。本来ならウィルス対策で、「EPA」や「荏胡麻」、「乳酸菌」など使うところだが、人によってはそれらを服用してもっと頑張ってしまう人もいる。本来絶対的に必要な休息を疎かにしてはならない。以前から、「休むことを仕事とせよ」と言っているが、ヘルペスが1番嫌がるのは「休息」で、「激務」はご馳走である。
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