咳をしているときは腕を使うな

常連さんがこの間まで咳がひどかったという。身体を診たら、「咳の反応点」は殆ど問題なく、肩甲骨や「腕の反応点」が残っている。これは「咳は治ったが、咳で呼吸に関する筋肉を激しく使い筋肉痛が治っていない」事を意味する。下図を見ていただげばわかるが、咳の反応点(喘息のツボ)と腕の反応点は近い。咳がよくなれば当然、咳の反応点の筋肉は柔らかくなる。しかし咳が治りきっていないときに腕を使うと筋肉がほぐれきれず、咳が中々完治しない。以前、「パッチワークと咳」でも書いたが、咳が治りきらないのに手を使えば咳は長引いてしまう。中々こういう話は呼吸器の先生からは聞けない。我々のように全身状態を診ている人間が気がつく。この話の延長線上に「鍋を洗うと再発する鬱病」がある。腕の使い過ぎで肩こり、首のゆがみが起こり、頭に血が行きにくくなってしまい、鬱病が良くならない。以前から、「腕は自覚が出ない」と言っているが、気がついたときには肩甲骨は硬くなっている。咳をしている時ぐらい、筋肉も休ませてあげてもいいと思ってしまう。

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