ご近所の方が、ぎっくり腰で来た。開口一番、「先生の予言が当たった。以前診てもらった時に、『このままの状態が続くといつか腰が爆発しますよ』と言われたが、今回爆発した。先生覚えているでしょう?」と言われ、「いや、ちょっと覚えていないです。仕事柄身体を診ると感じることを僕はしゃべっちゃいます。それで言ったのだと思います。」と返事をした。話を聞くと、ぎっくり腰をやってから、4日経つという。普通、ぎっくり腰は4日目の朝が楽になるが、痛みは変わらないという。こういう場合は、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症がベースにあるのではないかと疑ってしまう。今後のことを考えて1度いい機会なので、MRIを撮ってきて下さいと説明をした。治療はお腹の具合の悪いのがかなり腰痛に影響していて、按腹とキネシオテーピングで腹筋をしっかり保護したら、真っ直ぐ歩けるようになった。そして翌日にお兄さんが同じような症状で来た。これは神の思し召しと思い、「昨日弟さんが来たことは知っていますよね。お兄さんも症状は殆ど同じです。いい機会ですから、二人でMRIを取って調べてもらって下さい。これは今回の腰痛の為ではなく、今後5年10年20年後に起こることが予想される腰痛対策です。今調べておけば手が打てます。今回行かないで10年ぐらいして酷くなってから行ったのでは遅いです。将来のご自分のためです。」と説明をしたら、「うちのばあさんも腰が悪い・・・」と言うので、「では3人でどうぞ」と言った。こういう仕事をしていても、兄弟が2日連続で同じ症状で来ることはあまりない。将来、あの時の腰痛のお陰では今は楽が出来ているとなることは間違いない。