最近、これだけZoomセミナーに出ているとしきりに、「医科歯科連携」が合い言葉になっている。
例えば糖尿病の人の場合、歯周病があると悪化する事がわかっていて、歯科での定期検診が血糖値のコントロールに影響する。
昨日出たセミナーでも循環器の医者が、「鼻(上咽頭炎)を治すと不整脈がよくなる患者が数人いた」と報告していた。
我々の世界では、「首のゆがみはマウスピースで治す」はもはや当たり前になっている。
これらは全て一つの科では解決しない問題である。
では医科が歯科と簡単に連携取れるかというと、「近所に歯医者があるのは知っているけど・・・」となり、密に連絡を取っているところはほとんどない。
ないから「医科歯科連携」と言っているのである。
出来れば同じ地域の違う科の先生や、自分の弱い領域を補ってくれる先生と連携しようと思っている先生は多い。
同じ学会に所属していれば仲良くなるが、近所の先生とは余り交流はないのが現実である。
幸いにして当院では歯科・耳鼻科・腫瘍科・胃腸科・整形外科・麻酔科・漢方外来などの先生方とかなり密に連絡を取り合っている。
また密に取りあわなければ患者の問題が全く解決しないこともわかっている。
特に難しい患者は「顎関節のマウスピース」「鼻炎-EAT(Bスポット療法)」などは定番である。
整形外科も手術の上手い先生、リハの上手い先生、麻酔の上手い先生など、全て違う。
また細かい話をすれば関節毎に先生が違う。
色々な先生のお力を借りながら、当院は今後も色々な科の先生との連携を強めていく。