聞き慣れない言葉だろうが、頭に色々と症状かある方には蝶形骨(ちょうけいこつ)の治療をする。
蝶形骨は頭部の骨の一つで、頭のほぼ真ん中にあり、羽を広げた蝶のように見えるので、この名前がついた。
眠れない方や鬱病、頭痛に耳鳴りなど治療の対象は広い。
実はこの蝶形骨、最近突然思い出したように取り組んでいる。
以前からこの勉強はしていたが、数ヶ月前に患った脊柱管狭窄症で股関節の治療をじんどう先生にお願いしているのだが、ある時、「じんどう先生、今日は首と肩が少し辛いです。」と言ったら、「あ、首は硬いし、蝶形骨がダメだね。」と言って、突然蝶形骨をいじりだした。数分の治療後、何とも言えず軽くなり、「あ、最近蝶形骨の治療を全くしていない。少し再開しよう。」と昔を思い出しながら再開した。そういう気持ちになると不思議に、頭に症状のある方の蝶形骨が気になる。
何人かの蝶形骨をいじると極めて成績が良い。
頭のモヤモヤが楽になったり、長年の耳鳴りに効果が出たりと、患者から喜ばれている。
我々は長年治療をしていると、どうしても仕事がパターン化してしまうが、ちょっとした学びで昔を思い出したり、新しい治療に挑んだり、時々は別の視点から身体を診る必要性を感じた。