以前より筋膜リリース（ファッシアリリース）に興味があり、日本整形内科学研究会には所属している。会長の木村先生には何度も治療を受け、難しい患者も送った。数年前の五十肩や去年患った脊柱管狭窄症も治療して頂いた。痛みの原因は昔、「関節」「筋肉」「神経」だったのが、最近では「筋膜（ファッシア）」に代わり、それを極めた先生方が、「痛みの原因は血管では･･･」と言い始めた。血管（モヤモヤ血管）に関しては何度か奥野先生の話をしている。奥野先生にも何人も患者を送り、極めて成績が良い。こういう状況を体験する毎に、「ファシアや血管が問題、極めれば血管」と言いたくなってしまう。そんな中、血管を外から治療するファシアハイドロリリースの木村先生と、モヤモヤ血管を塞ぐ動注療法の奥野先生が初めて対談された。以前から望んでいたが、現実のものとなった。少し内容的には専門過ぎるが、言っていることは、「痛みの原因は血管ではないか。教科書には書いていないが･･･。やがてはこれが標準治療になる。今は新しい分野を切り開いている。中々日本の医学内では理解はして頂けないが･･･。」という内容である。是非見て頂きたい。新しい分野をそれぞれ切り開かれた先生方の考え方は違うが、頂点は同じだったというとても興味深い対談になっている。
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