常連さんが突然高血圧になったという。女性が閉経前後で不眠症(寝付けない、途中で目が覚める、早く起きてしまう)を訴えた場合によくこういう事が起こる。不眠症とそれ以外気になることはないかと聞いたら、「不眠症は少し長い。最近は脚も硬い。」と言う。調べてみるとかなり脚が酷い。心臓に口があれば、「不眠症は最近は睡眠負債と言ってどんどんたまるもの。ちゃんと管理してもらわないと悪化の一途をたどる。睡眠が乱れれば、自律神経がおかしくなり、血圧のコントロールがうまく出来ない。だから僕は命令系統がめちゃくちゃだけど、一生懸命動かないといけない。そんな状態の時に脚君が硬い。取り敢えず脚君に血は送るが、硬いのでちゃんと戻ってこない。そうなると圧をあげないといけない。こんな状態でもうへとへと。高血圧は当然。」と言っている。不眠症だけでも高血圧になってしまうのに、脚まで硬ければ心臓には気の毒である。だからこういう場合はまず、降圧剤だけで治療するのではなく、ちゃんと医者に不眠のことを相談して、対応してもらう。それで血圧の変化を見る。脚の治療は当院で出来るので、薬でただ血圧を下げれば良いというものではないという説明をした。
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